2012年01月20日

この冬どうする? インフルエンザ対策 緑茶成分で感染を予防:産経新聞引用

この冬どうする? インフルエンザ対策 緑茶成分で感染を予防
2010.12.17 14:30
 国内で2千万人が新型インフルエンザに感染した昨年に比べ、今年は爆発的な拡大は出ていないが、季節性を含めてインフルエンザへの警戒は怠れない。流行のピークは例年、年明けの1〜2月だが、手洗い、うがいといった予防の基本を専門家に聞き、最新の動向を取材した。(谷内誠)

 昨年は子供を中心に学校で新型が集団発生し、ピークとなった10月末には多くの学校で文化祭や体育祭が中止となった。

 「今、北海道から始まった流行が南下し、関東、九州にも広がり、私たちも身構えているところ」と説明するのは、東京都福祉保健局感染症対策課新型インフルエンザ対策担当係長の医師、渡部ゆうさん。

 昨年、新型にかかって免疫がついた人が多く、今年はワクチン接種も進んでおり、「新型の第2波は来ていませんが、その分、季節性のA香港型への注意は必要」(渡部さん)という。

 新型、季節性ともに対策は同じだ。

 渡部さんは「日頃から健康的な生活習慣を身につけ、(1)適度な運動(2)十分な睡眠(3)栄養バランスのよい食生活(4)体を清潔に保つ−こと。予防のポイントは、『手洗い』と『うがい』、さらに、せき・くしゃみの症状があれば、うつさないためにマスクを付ける『せきエチケット』も守ってほしい」とアドバイスする。

 昨年の新型インフルエンザの大流行に加え、今年はエコポイントの利用で家電量販店を訪れる人が増え、加湿器や空気清浄機がよく売れている。

 「室内の空気を吸い込んでウイルスを除去する、シャープ、パナソニックなど大手メーカーの加湿機能付き空気清浄機への関心が高い」と、ヨドバシカメラマルチメディアAkibaの上田和男さんは説明する。

 インフルエンザウイルスは低温と低湿度を好むだけに、加湿は重要だ。

 「店頭では2万〜7万円台のものまで、多数の機種がある。インフルエンザ対策か花粉症対策かなど自分のニーズに合ったものを選んでほしい」(上田さん)

  

飲用でも効果あり


 静岡県立大薬学部の山田浩教授は、東京都東村山市の老人ホーム「白十字ホーム」での臨床試験で、緑茶に含まれるカテキンとテアニンがインフルエンザの発症を抑える効果があることを突き止め、今月1日に開催された「第31回日本臨床薬理学会」で発表した。

 山田教授らは昨年11月から5カ月にわたり、1日当たり緑茶カテキン(378ミリグラム)とテアニン(210ミリグラム)を含むカプセルと、含まないものを成人男女200人に摂取させた。その結果、緑茶成分を含む群のインフルエンザ発症率が4・1%(4人)だったのに対し、含まない群は3倍を超える13・1%(13人)だった。

 「緑茶カテキンがウイルスの周りに付くことで細胞に感染するのを妨げます。従来、緑茶のうがいで予防になるとの研究報告はあったが、今回の試験は緑茶の飲用がインフルエンザ予防に有効である可能性が示唆された。通常の緑茶100ミリリットルにはカテキンが80〜120ミリグラム、テアニンは20〜40ミリグラム含まれ、緑茶を500ミリリットル程度飲めば十分でしょう」(山田教授)

 山田教授らと共同研究を行い、緑茶の健康への影響を研究する伊藤園中央研究所(静岡県牧之原市)の提坂裕子所長は「インフルエンザだけでなく、ノロウイルスなどカテキンが持つ抗ウイルス作用は知られています。奈良時代に唐から日本に茶が入って1200年ですが、緑茶飲料メーカーとして今後もヒトへの作用を科学的に実証したい」と話している。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110113/bdy11011300480001-n1.htm
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緑茶カテキンの効用続々 コレステロールが低下 アルツハイマー予防も:産経新聞引用

緑茶カテキンの効用続々 コレステロールが低下 アルツハイマー予防も
2011.11.29 07:28 (1/2ページ)[ダイエット・エステ]

 嗜好(しこう)品として長年飲み続けられてきた緑茶。冬場は、インフルエンザ予防に茶うがいなどを行う人も多い。しかし、緑茶に含まれるカテキンがコレステロールの吸収を抑制するなど、生活習慣病やアンチエイジングなどの効用が改めて注目されている。(谷内誠)


摂取で症状改善


 11月19、20の両日、名古屋市で開かれた「第18回日本未病システム学会」で、茶の渋み成分「カテキン」配合飲料とコレステロール低下剤を併用した場合、「有害事象を認めず、コレステロール低下効果があることをヒトを対象とした臨床試験で確認した」ことが発表された。

 試験を行った日本大学医学部の松井輝明講師は「カテキンが持つ脂肪吸収の抑制とコレステロールを下げる2つの機能を持つトクホ(特定保健用食品)飲料茶を飲む試験を行った。コレステロールには善玉(HDL)と悪玉(LDL)があるが、複数種あるカテキンの中でエピガロカテキンガレートをはじめとした『ガレート型カテキン』を含むものに有効性が認められた。コレステロールは下げすぎても良くない。コレステロール低下薬とトクホ飲料を飲んでもそうならなかったことで、緑茶の安全性が証明された意味は大きい」と話す。

消化器疾患が専門の松井講師はこれまでに、カテキンが胃粘膜のただれなどの変化が認められないのに、胃痛や胸焼けなどを起こす「機能性胃腸症」に有用であることを発表。実験用のネズミにストレスを与え、人為的に胃粘膜にただれを起こしたものがカテキン投与で改善されたことを実証した。「人間も、カテキン摂取で症状が改善されたことが分かっている」(松井講師)


古典的な食材を


 11月21日、横浜市で開催された「緑茶と健康フォーラム」で、近藤和雄・お茶の水女子大学大学院教授▽鮫島庸一・静岡県掛川市立総合病院医監▽提坂裕子・伊藤園中央研究所所長−が講演を行い、健康維持に緑茶がいかに有効かをアピールした。

 近藤教授は「脂肪摂取量が諸外国と変わらないフランス人には、赤ワインを飲むために虚血性心臓疾患の少ない“フレンチパラドックス”がある。日本人は喫煙率が高いのに同疾患が少ないのは、茶を飲む“ジャパニーズパラドックス”だ」と指摘。茶産地の静岡県掛川市などにメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が少ないことから、緑茶の生活習慣病の予防効果を“掛川スタディ”として検証する鮫島氏は「医療費が少ない掛川市のケースを全国へ」と訴えた。提坂氏は「脂質吸収抑制をはじめ、カテキンの持つ可能性を今後も研究し続けたい」と話した。

 緑茶は、アルツハイマー病予防にも効用があることが指摘されている。

 アンチエイジング研究の第一人者、順天堂大学の白澤卓二教授は、東京都老人総合研究所との共同研究でマウスにガレート型カテキンを投与する試験で、「アルツハイマー病になると脳の表面に現れる老人斑(はん)が小さくなることが分かった」という。白澤教授は「人間への研究はこれからだが、緑茶をはじめ、納豆やみそなどの発酵食品など日本の古典的な食材を見直したい」と話している。
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植物ステロールは“排除役” コレステロール吸収抑える:産経新聞引用

植物ステロールは“排除役” コレステロール吸収抑える
2012.1.20 07:37 (1/3ページ)

コレステロールの吸収を抑える「植物ステロール」を含んだ食用油やマヨネーズ。サプリメントも登場している(豊田真由美撮影)
 スーパーなどで、パッケージに「コレステロールを下げる」と表記された食品を見た人も多いだろう。コレステロールを下げるとされる成分はいくつもあるが、メカニズムなどが不明確なものもある。効果が証明されている成分の一つ「植物ステロール」について、お茶の水女子大大学院生活環境教育研究センター(東京都文京区)の近藤和雄教授に聞いた。(豊田真由美)





 血液中の脂質成分にはコレステロールや中性脂肪などがあり、脂質成分が異常に多い状態が高脂血症。放っておくと、脂質が血管の内側にたまって動脈硬化が進行し、脳梗塞や心筋梗塞などの原因となる。しかし、高脂血症は自覚症状がないため、「沈黙の病気」といわれる。

 コレステロールは体内で作られ、食事からも吸収される。細胞膜を構成する不可欠なものだが、食事から取り過ぎたり運動不足になったりすると、血中コレステロールが高くなる。


そっくりの構造


 ステロールは動植物の脂質成分の一つで、動物由来のものをコレステロール、植物由来のものを植物ステロールと呼ぶ。近藤教授は「植物ステロールはコレステロールを下げるのに格好の物質と分かってきた。ポイントは、構造がコレステロールとほとんど同じであること」と解説する。

近藤教授によると、植物ステロールは体内に取り込まれると、コレステロールと競い合って小腸に吸収。吸収されなかったコレステロールは体外に排出される。腸で取り入れられた植物ステロールは消化吸収されず、腸管に出てきて体外に排出される。


米油に多く含有


 どんな食材に植物ステロールが多く含まれているのか。近藤教授は「一番良いのは米油。菜種油・コーン油・ごま油にも含まれている」と話す。納豆やきな粉など大豆製品にも多く含まれ、豆腐では絹より木綿の方が豊富という。ゴボウやインゲンなどにも含まれている。





 コレステロールが気になる人は、料理研究家で栄養士の浜内千波さんのレシピなどを参考に、毎日の食事に植物ステロールを取り入れてみよう。

 【豆腐のとろとろ炒め】(2人分)

 ▽絹ごし豆腐…1/2丁▽枝豆(冷凍)…50グラム▽トウモロコシ(缶詰か冷凍)…50グラム▽ハム…1枚▽塩…小さじ1/3▽コショウ…適宜▽水溶きかたくり粉…小さじ1

 〔1〕絹ごし豆腐を密閉容器に入れて蓋をし、よく振って崩す。

 〔2〕フライパンに枝豆・トウモロコシ・刻んだハムを入れ、蓋をして蒸し炒めにする。

 〔3〕崩した豆腐を加え、豆腐が温まる程度炒める。

 〔4〕塩・コショウで味を調える。

 〔5〕水溶きかたくり粉でまとめる。

 〈メモ〉生の枝豆やトウモロコシを使う場合、お好みの堅さにゆででおく。

 (植物ステロール約165ミリグラム)

【インゲンとブロッコリーのごまみそあえ】(2人分)

 ▽インゲン…100グラム▽ブロッコリー…150グラム▽すりごま…大さじ1▽みそ…大さじ1/2▽砂糖…大さじ1/2▽ごま油…小さじ1/2

 〔1〕インゲンは筋を取り半分に切る。ブロッコリーは小房に分ける。

 〔2〕水に対して0.5%の塩を入れた熱湯に、インゲンとブロッコリーを入れて1〜2分ゆでる。

 〔3〕熱湯からインゲンとブロッコリーを取り出し、水分をよく切って冷ます。

 〔4〕すりごま・みそ・砂糖を入れてよく混ぜ、ペースト状にする。

 〔5〕(4)にごま油を加え、冷ましたインゲンとブロッコリーを入れ、ざっくり混ぜる。

 (植物ステロール約212ミリグラム)
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豚肉とかぶの塩糀炒め他 腸内環境を整え、免疫力を高める:産経新聞引用

豚肉とかぶの塩糀炒め他 腸内環境を整え、免疫力を高める
2012.1.20 14:44 (1/4ページ)

【牧野直子の健康ごはん】豚肉とかぶの塩糀(こうじ)炒め。203kcal、塩分1.0グラム(1人分)
 最近はやっている調味料が「塩糀(こうじ)(麹)」。甘酒やみそ、日本酒造りに欠かせない米麹を使った発酵食品でもあります。作り方は簡単で、乾燥した塩麹(板状のものが多い)200グラムをボウルなどの中で麹がバラバラになるようにもみほぐし、これに塩60グラムを加えてよく混ぜ、ほうろうやポリプロピレン製の保存容器に移します。さらに水250ミリリットルを加えて全体になじませたら、ふたをして常温に置いて、1日1回かき混ぜるだけ。あとは発酵するのを待つのですが、夏は約1週間、冬なら2週間くらいで完成します。最近は市販品も売られています。

 なぜブームかというと、まず麹菌による健康パワー。腸内環境を整える、消化を促す、免疫力を高めるなど、発酵食品の持つ力が注目されています。そして、健康によいだけでなく、塩糀を使うことによって、料理がおいしくなるのが魅力です。肉や魚にぬってしばらくおいて焼くだけ、残り野菜になじませてしばらくおくだけ。これだけで、肉や魚の場合は、タンパク質が分解されうま味成分のアミノ酸が生まれ、おいしさがアップし、肉が軟らかくなります。野菜は甘みが引き出されたり、保存性が高くなります。

蒸し野菜につける、刺し身を漬ける、納豆に加える、酢とオリーブ油を加えてドレッシングにする…など、塩糀をいろいろな食べ方でお試しください。(文:管理栄養士 牧野直子/撮影:瀧誠四郎/SANKEI EXPRESS)

       ◇

 ■まきの・なおこ 料理家、管理栄養士、ダイエットコーディネーター。「スタジオ食(くう)」代表。1968年、東京生まれ。女子栄養大学卒。おいしくてからだに優しく、元気になるレシピ、健康的なダイエット方法まで提案し、幅広く活躍中。著書も多数で、最新刊は「Dr.クロワッサン 病気にならない新・野菜を食べる健康法」(マガジンハウス)。

≪豚肉とかぶの塩糀(こうじ)炒め≫

 【材料】(2人分)

豚もも一口カツ用 160グラム(たたいてのばす)

塩糀(市販品)  小さじ2

かぶ       2個(根はくし型、葉はゆでて2センチ長さに切る)

サラダ油     大さじ1/2

しょうゆ     小さじ1/2

 【作り方】

〔1〕豚肉に塩糀(こうじ)をなじませ、1時間くらいおく。

〔2〕サラダ油を熱し、〔1〕の両面をソテーし、かぶを加えてさらに炒める。油が回ったら、ふたをして蒸し焼きにし、火が通ったら、葉を加えてさっと炒める。しょうゆを回し入れて、全体になじませる。

 【ポイント】

☆豚肉を鶏もも肉に代えてもよい。

☆塩糀は商品によって塩分量が違うので、量を加減する。

≪残り野菜の塩糀(こうじ)漬け≫

 ※26kcal、塩分1.3グラム

 【材料】

キャベツ    150グラム(2センチ角に切る)

きゅうり    1/2本(小口切り)

パプリカ    1/4個(縦に2等分し、横に1センチ幅に切る)

塩糀(市販品) 大さじ2と1/2(野菜重量の1〜2割)

唐辛子     1本

 【作り方】

材料を保存袋に入れて、全体になじんだら、空気を抜いて袋を閉じ、30分以上漬ける。

 【ポイント】

☆野菜は白菜やにんじん、大根など好みのものでよい。

☆塩糀は商品によって塩分量が違うので、量は加減する。
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高齢者とてんかん 脳卒中・アルツハイマーなどで発症も:産経新聞引用

高齢者とてんかん 脳卒中・アルツハイマーなどで発症も
2012.1.17 07:42 (1/2ページ)[病気・医療]

 栃木県鹿沼市で昨年4月、登校中の児童6人がクレーン車にはねられ死亡した事故は、20代の運転手のてんかん発作が原因だった。てんかんは3歳以下で発症することが多いが、高齢になってから脳卒中などが原因で発症することもある。だが、認知症などと間違われやすい症状のため、専門家は「(呼びかけなどへの)反応にムラがあったらてんかんを疑って」と注意を促している。(豊田真由美)





 てんかんは、発作を繰り返し起こす大脳の慢性疾患。乳幼児期から老年期まで幅広い世代で発症する。最も多い3歳以下での発症は、出産時のトラブルによる脳の損傷や感染症などが原因だ。しかし、10代や成人も交通事故などで頭部に外傷を負ったり、脳血管障害・脳腫瘍・脳炎などの病気にかかったりすると、発症することがある。60歳以上では、脳卒中・動脈硬化・アルツハイマーなどが原因で発症率が高まるという。


症状は「地味」


 「高齢化に伴い、今後は高齢のてんかん患者が増えてくるだろう」と話すのは、九州大学病院(福岡市東区)神経内科の重藤寛史(ひろし)診療准教授。一般にてんかんの発作というと、手足をガクガクさせるなどの様子をイメージする人が多い。だが、「高齢で発症したてんかんは症状が地味なのが特徴。意識が減損するだけで、失神・めまい・認知症などと区別しにくく、見逃されやすい」(重藤診療准教授)ので注意が必要だ。
重藤診療准教授によると、症状の例としては、目の焦点が合わない▽舌なめずりするように口をぺちゃぺちゃさせる▽ペンを何度も持ったり置いたりするなど無意味な行動を繰り返す▽意味なく動き回る▽何年も前のことは覚えているのに最近あった重要なイベント(旅行や子供の結婚式など)の記憶が前後関係なくすっぽりと抜け落ちている▽呼ぶと生返事をするが、後で聞くと返事をしたことを覚えていない▽反応が鈍い−などが挙げられる。


「時々」が特徴


 「自動症」と呼ばれるこれらの症状は一見問題ない言動に見えるが、受け答えが会話のつじつまに合っていなかったり、やっている動作が無目的だったりする。また、本人に後で聞いても覚えていない。家族らのてんかんを疑ったら、神経内科・脳外科・老年科などに付き添い、受診してもらおう。

 重藤診療准教授は「認知症と異なるのは、普段はしっかりしているのに時々こうした症状が現れること」と強調する。「周りの人は『何だかぼけているな』と見過ごしがちだが、診断ではこうした症状が何日かに1回あるとか1カ月に1回あるとか、そういう情報が重要になる」。余裕があれば、携帯電話などで症状が現れたときの様子を動画に撮り、医師に見てもらうと良いという。





【用語解説】てんかん

 大脳の神経細胞が異常に興奮し、繰り返し発作を起こす慢性の脳疾患。発作が起こると、意識を失ったり手足がけいれんしたりするが、大半は数秒〜数分で回復する。7〜8割の患者は薬物治療により発作を抑えることができる。高齢で発症した場合、抗てんかん薬の副作用(眠気・ふらつきなど)が出やすいことなどから、少量から始めることが多い。
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2012年01月06日

胸をたたきながら「助けてくれ」 :ヨミドクター引用

胸をたたきながら「助けてくれ」
 中国・延吉市の医療機関で2回目の幹細胞投与を受けていた韓国羅州市のチョン・チョンジンさん(享年61歳)。投与を受け始めて、約1時間後、体に異変が起きた。それは、4パック目の半分くらいを点滴していた時のことだった。急に呼吸ができなくなり、胸をたたきながら「助けてくれ」と大声を上げた。2009年10月28日午後3時頃のことだ。

 傍らにいた妻がすぐに看護師を呼び、点滴を外した。しかし、呼吸困難は続き、意識を失った。

 この病院では救急治療ができないため、市内の大学病院に運ばれた。病院では点滴治療が行われたが、妻は医師から、「亡くなる危険性は高いので、そのつもりで」と言われた。韓国の自宅にいた息子のチョン・ヨンイルさんは母親から状況を電話で聞き、怒りながらソウル市のRNLバイオ本社に電話した。職員は「申し訳ない。調べてみる。最善を尽くす。心配するな」と応えたという。

 その日の午後10時頃。チョンジンさんは意識を回復した。しかし、延吉朝陽再生医学医院や同行しているRNLバイオ関係者から詳しい説明がない。ヨンイルさんもRNLバイオ本社に電話したが、連絡が取れなくなった。

 チョンジンさん家族は、同社を、そして幹細胞治療を信じられなくなった。

 チョンジンさんは妻に付き添われ、翌29日正午頃、延吉市の空港から飛行機に乗り、午後3時45分頃に帰国した。

 チョンジンさんは自分で呼吸はできたが、話すこと、体を動かすことが、ほとんどできず、車いすでぐったりしていた。変わり果てた父親の姿に、空港まで迎えに来た息子のヨンイルさんは言葉を失った。

 
 

幹細胞投与を受けるチョン・チョンジンさん。この後、胸痛を訴えて倒れた
 
 
 ヨンイルさんが運転する車で、比較的自宅に近い光州市の朝鮮大学病院に到着したのは、既に午後9時23分になっていた。すぐに救急室に運ばれ、心電図や血液などの検査を受けた結果、心臓の筋肉に酸素や栄養を送る冠動脈が詰まる心筋梗塞が疑われた。点滴などによる懸命の治療が行われたが、チョンジンさんは寝たきりで、症状の改善が見られなかった。

 さらなる治療を受けるため、11月5日に全南大学病院に転院した。その後も、RNLバイオから明確な説明はなかった。ベッド上で「RNLバイオは、反省もせず、うそを積み重ねる詐欺師たちだ」と声を絞り出した。12月16日、息を引き取った。

 家族のために働き詰めだったチョンジンさん。ヨンイルさんら4人の息子は「親孝行がしたい」と、両親に新居をプレゼントすることを計画。建設が進んでいた。しかし、父親は完成間近だった新居に一度も入ることなく、この世を去った。

 家族は父の体に傷をつけたくないと解剖は行わなかった。全南大学の医師所見では「幹細胞投与を受けたことで肺塞栓症が発生したことが推測される。肺塞栓症は心筋梗塞の誘発要因になったと考えられる」と書かれていた。

 血液の塊が肺動脈を詰まらせ、死に至らしめることもある「肺塞栓症」は、京都ベテスダクリニックで亡くなった男性と同じ死因だった。
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緊急報告 ・ 金総書記の治療を打診された韓国企業とは? :ヨミドクター引用

緊急報告 ・ 金総書記の治療を打診された韓国企業とは?
 韓国から驚きのニュースが今年2011年のクリスマスイブ直前にもたらされた。

 北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記は2011年12月17日に急性心筋梗塞で死去したと見られる。その前に脳卒中を発病したが、北朝鮮当局が総書記の幹細胞を使って脳卒中を治療できないか、韓国のバイオ企業に第三者を通じて打診していたことが明らかになった。

 その企業とは、この連載の主人公の一人、チョン・チョンジンさん(享年61歳)が幹細胞投与を依頼した「RNLバイオ」(ソウル市)だったのだ。

 読売新聞や韓国マスコミなどによると、事実関係は以下のようなものだった。

 金総書記は今年8月に脳卒中で倒れた。RNLバイオによると、9月頃、北朝鮮とパイプのある韓国の宗教関係者を通じて、幹細胞を使った脳卒中治療の可能性について同社に問い合わせがあったという。その際、「金総書記の幹細胞を同社に送るので、培養して送り返してほしい」などと依頼されたという。

 同社と北朝鮮当局とのやりとりは1か月ほど続いたが、意見交換にとどまり、具体的な技術提供や実際の治療は行われなかった。

 金総書記は脳卒中発病後、回復したものの、手などが若干不自由になったとされ、幹細胞投与によって後遺症の改善を図ろうとしたと見られる。

 
 

北朝鮮から金正日総書記の幹細胞投与の打診があった「RNLバイオ」の研究所
 
 
 RNLバイオとは、どんな会社なのだろうか。

 同社のホームページや関係者の著書などによると、同社は1961年に設立され、76年に株式が上場された。人間を含む生物には、様々な組織や臓器に成長する幹細胞があるが、同社は、その培養技術などを開発するバイオ企業だ。

 2008年8月、ソウル大学と共同で、「研究ではなく商業ベースで世界初のクローン犬作成に成功した」と発表して、注目を集めたこともある。

 ソウル大学獣医学部を卒業した同社の会長が現在、幹細胞を使った「再生医療」のトップセールスを行っている。会長自ら、幹細胞投与に関心を持った患者らに会って、幹細胞投与の説明をすることも多いという。

 関係者によると、同社は、自分の幹細胞を培養してから自分に戻すことで、脳卒中、心臓病、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、糖尿病、がんなど様々な病気の病状改善が期待できるとしている。

 韓国内では自分の幹細胞でも、培養して自分の体に戻すには、国の許可がいる。そのため、患者をわざわざ海外に連れ出し、幹細胞投与を行うための同社の協力施設が世界に数施設存在する。そのうちの2施設が、京都のクリニックと、前述のチョン・チョンジンさんが投与を受けた中国・延吉市の医療機関だ。

 韓国政府の調査では、2007年〜2010年12月までに、これらの協力医療機関で約8000人もの人が幹細胞投与を受けたという。

 連載で何度も指摘したように、この治療は、有効性も副作用も分かっていない「実験段階」のものだ。

 幹細胞投与の打診が明らかになったRNLバイオの株価は、前日に比べて約1%上昇したという。北朝鮮当局などから打診の事実を伏せるように依頼があったのかもしれないが、金総書記死去間もないこの時期に公になったのは、何か、意図的な臭いを感じる。

 一方、北朝鮮当局はこれまでも、国のトップの長寿・健康には熱心だった。

 北朝鮮では、「金日成主席(金正日総書記の父親。故人)の寿命を120歳まで延ばそう」と、いわゆる「金日成長寿研究所」なるものが設立された。老化防止の薬や食品などの開発などを行っていたという。これらの事情は「金日成長寿研究所の秘密」(金素妍著・吉川凪訳、文春文庫)に詳しい。金正日総書記に幹細胞投与をしようと画策したことは、北朝鮮当局の行動様式からもうなずける。

 「金正日総書記のクローン計画があったのではないか」との臆測も呼んでいる。

 今回の幹細胞投与打診は、基本的には、脳卒中の後遺症の改善を狙ったものだと思われる。しかし、RNLバイオは、動物のクローンを作る技術を持っていると思われるので、北朝鮮当局は、それを入手し、長期的には金正日総書記のクローンを作ろうとしていたのではないか、との疑いは捨てきれない。

 というのも、金総書記の遺体は、父の金日成主席同様、特殊な防腐処理を施し、平壌の錦繍山記念宮殿に永久保存されるとみられるからだ。「遺体から細胞を取りだし、クローン人間を作る」ことは、あながち「絵空事」と片づけられないほど、科学技術は進歩している。

 記者が知る範囲では、現在、人間のクローンは作られていない。また、倫理的にクローン人間を作ってはいけない。すべてにおいて厚いベールに覆われている北朝鮮。その真意は計り知れない。
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幹細胞投与を受けるため、中国東北部の都市へ :ヨミドクター引用

幹細胞投与を受けるため、中国東北部の都市へ
 
 

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チョン・チョンジンさんの幹細胞が保管されたことを示すRNLバイオ発行の証明書。書面下側には幹細胞と見られる写真も
 
 
 2009年10月28日午前6時頃、チョン・チョンジンさん(享年61歳)は、助手席に妻を乗せた車で、ソウル市に隣接する仁川市の仁川国際空港に到着した。この日の深夜1時、空港から遠く330キロも離れた全羅南道羅州市の自宅を出発し、ずっと運転してきたのだ。

 中国で幹細胞投与の治療を受けようとRNLバイオと契約した人たちは、チョンジンさんと同様に、旅行会社による1泊2日のツアーに参加していた。患者の病状などによって治療時間は異なるが、長くても2時間ほどで終了する。近くのホテルで1泊して、翌日午後には帰国する予定だった。

 3階出発ロビーには、幹細胞投与を受ける人とその家族約20人が集まってきた。

 チョンジンさんは糖尿病を治すために参加したが、ほかの人の治療目的が何かは知らない。ただ、RNLバイオは、幹細胞投与が糖尿病のほか、脳卒中、心臓病、肝臓病、腎不全、アトピーのような皮膚病、関節リウマチなどの免疫疾患などに「効く」と説明していることから、様々な病気の人が参加していたと思われる。病気の治療どころか、顔に注射すれば肌が若返るなどとも説明しているので、美容目的の女性もいたかもしれない。

 培養した患者らの幹細胞を納めた箱を持って同行するRNLバイオ関係者の姿もロビーにあったと思われる。

 一行を乗せたアシアナ航空351便は、定刻通り午前9時50分に飛び立った。約1時間半後の午前11時15分頃、中国朝鮮族自治州の州都・延吉市の国際空港に到着した。貸し切りのバスに乗って、まず、食堂へ。その後、約20分かけて「延吉朝陽再生医学医院」に向かった。病院は、市中心部から少し離れた、ひっそりとした地域にあった。

 病院は白い外壁の2階建て。外見からは病院とは分かりにくい。チョンジンさんは、まず、2階の部屋で医師による問診を受け、その後、1階の部屋に移った。ベッドが2つ置いてあり、ここで幹細胞の投与を受ける。この日、4億個の幹細胞の投与を受けるとRNLバイオから聞かされていた。既に8月8日に2億個の幹細胞の投与を受けているので、計6億個の幹細胞を自分に戻すことになる。

 4億個の幹細胞は、7つの点滴用パックに分けられていた。1パック、20分ほどをかけて静脈に点滴投与される。治療が終了するまでに2時間ほどかかるとみられていた。チョンジンさんは午後2時頃、ベッドに横になって、治療を受け始めた。点滴のパックが無くなると、看護師が次のパックに替えて点滴を続けるという作業を繰り返した。
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