兵庫県尼崎市で2005年4月、乗客106人が死亡したJR福知山線脱線事
故で、負傷者の手当てにあたった兵庫医科大病院(兵庫県西宮市)の元看護師の
女性(35)が18日、「野戦病院のような状況下の業務で、心的外傷後ストレ
ス障害(PTSD)になった」として国の労災認定を求め、神戸地裁に提訴した
。
訴状によると、事故があった05年4月25日、同病院には計113人の負傷
者が搬送された。女性は夜勤明けだったが、そのまま残り、14時間連続で救命
業務に従事した。
数日後から事故のことを考えると涙が止まらないようになり、翌月には、福知
山線の電車に乗車中に、過呼吸症状を発症、睡眠障害などにも悩まされた。6月
にPTSDと診断された。06年3月、西宮労働基準監督署に労災申請したが、
「事故時の緊急医療業務は問題にならない程度の心理的負荷だった」などとして
認められなかった。
女性は、代理人の弁護士を通じ「国や病院などが、救命活動によるPTSDの
対策を考えるきっかけになれば」とコメント。同労基署の松本守生署長は「訴状
が届いていないので、現段階ではコメントできない」としている。
(2008年11月18日12時39分 読売新聞)
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