2009年01月08日

今あなたが飲んでいる薬で本当にいいのか:日刊ゲンダイ引用

今あなたが飲んでいる薬で本当にいいのか

効果上げ、副作用なく重大病リスク下げる薬に

 糖尿病や高血圧、脂質異常症(高脂血症)など、持病で薬を手放せない皆さん
、今あなたが飲んでいる薬は本当に適切なものですか? さまざまな疫学研究や
副作用の報告、病気治療のガイドラインの改定が頻繁に行われ、薬を飲み始めた
ときは適切だった薬の選択が、今は適切でなくなっていることがあるのだ。そこ
で、あなたが毎日飲んでいる薬を総点検!

【糖尿病の薬】
 糖尿病の薬を点検してくれるのは、臨床経験豊かな糖尿病専門医で、「しんク
リニック」(東京・蒲田)院長の辛浩基氏だ。まずは基本的知識。
「糖尿病の人が飲む血糖降下剤は5種類あります。すい臓に働きかけてインスリ
ンを出して血糖を下げるSU剤、肝臓での糖産生を抑制するビグアナイド薬、イ
ンスリンの働きを改善するインスリン抵抗性改善薬、炭水化物の消化・吸収を遅
くして食後過血糖を抑えるα―グルコシダーゼ阻害薬、働きはSU剤と同じで作
用が早く表れる即効型インスリン分泌促進薬です」

●別の薬を追加したらHbA1cが13.5から6.8に
 ところが、糖尿病専門医を除くと、この5種類の使い分けができる医師は限ら
れているという。
「自分に合う薬を飲んでいる方は意外に少ないものです。飲み薬のチェックは大
切です」
 実際、薬を見直し変更して血糖コントロールが大幅に改善、インスリン注射を
免れたケースは多い。
 50代前半の銀行に勤める男性もそのひとり。薬を飲んでもヘモグロビン(H
b)A1cが13.5%だったが、別の種類の薬を追加して飲むようになったら
、1年後に6.8%まで下がったという。
 では、どんなときに薬を見直したらいいのか?

●HbA1cが6.5〜8%未満の人
「2年ほど前の糖尿病学会の治療ガイドラインでは優・良・可・不可の可扱いで
したが、その後の複数の大規模疫学調査で、心疾患や腎臓病などの合併症が出や
すいことがわかりました。他の薬に替える必要があります」

●SU剤だけを最大用量飲んでいる人
「SU剤はよく効くため、非専門医の先生は患者さんに単剤で目いっぱい出す傾
向があります。しかし、SU剤は空腹感が出やすく低血糖になりやすい、長期に
服用すると太る、効かなくなるという問題があります。別の種類の薬との併用な
どを検討した方がいいかもしれません」

●薬飲むとむくむ、おならが出る人
「血糖値はコントロールされていても、むくむ人は要注意。インスリン抵抗性改
善薬の中には、肥満になりやすく、女性は足にむくみが出るケースがあります。
また、α―グルコシダーゼ阻害薬はおならが出やすい。気になる人は、別の薬に
替えるといいでしょう」

●お金がない人
「ビグアナイド薬の薬価は10円以下。効き目もよくお勧めです。重篤な副作用
が出るというので日本では一時発売中止になりましたが、その後見直され、今は
保険適用の薬です。米国でも糖尿病の第1選択薬となっています」

【高血圧の薬】
 日本高血圧学会が今月16日にガイドラインを変更、2つの高血圧治療薬が主
要治療薬もしくは第1選択薬から外れる。高血圧で薬を飲んでいる人にとって、
これは重大事だ。
「血圧を下げる高血圧治療薬には、(1)血管の筋肉にカルシウムイオンが浸入
するのを防いで、血管を拡張するカルシウム拮抗薬(2)体内のレニン・アンジ
オテンシン系と呼ばれるところに作用して血管を広げるACE阻害薬とARB(
3)利尿薬(4)交感神経のβアドレナリン受容体を遮断するβ遮断薬(5)交
感神経のα1受容体を遮断して末梢血管を拡張するα遮断薬――などがあります
」(坂出市立病院内科の大工原裕之医師)
 今回の改定で(5)のα遮断薬が主要治療薬からは外れ、糖尿病合併高血圧の
人に限って(1)のカルシウム拮抗薬が、第1選択薬から外れる。
「α遮断薬は効果不十分という理由からで、糖尿病合併高血圧の人はカルシウム
拮抗薬よりACE阻害薬・ARBの方が効果が期待できることがわかったからで
す」(大工原医師)
 当然、2つの薬を飲んでいた人は、別の薬を選ばなければならない。

●糖尿病でもありカルシウム拮抗薬飲んでる人、α遮断薬を飲んでる人
「今、人気がある高血圧治療薬はARBです。しかし、ARB単剤で目標血圧に
コントロールできる人は多くはありません。とくに糖尿病合併高血圧の人はそう
です。薬を替えるとき、複数の飲み薬を組み合わせるのがより有効です。ARB
と少量の利尿薬が効果とコスト面でお勧めです。飲み忘れが心配だという人には
、2つの薬を1つにした“合剤”を使う手もあります」(大工原医師)
 実際、大工原氏が単剤では目標血圧にならない150人に、ARBと少量の利
尿剤との合剤を処方したところ、64%が目標を達成したという。
 そもそも、高血圧の薬を飲んでいる人で、薬の切り替えが必要な人はどんな人
か?

●歯肉が腫れたり咳が出るなど体調が悪い人
 生活習慣病に詳しい松尾内科クリニック(東京・桜新町)の松尾孝俊院長が言
う。
「まずは高血圧の薬の副作用が出ている人です。(1)薬を飲むと頭痛、動悸(
どうき)、歯肉が腫れる(2)体がフラフラする(血圧と脈が下がり過ぎる)(
3)咳(せき)が出る、という人は薬の副作用が表れている可能性があります」
 副作用は薬によって違う。そのため本当は薬の副作用なのに、それに気付かな
い人も多い。目標血圧内にコントロールされていても体の調子が悪い場合は、医
師か薬剤師に相談することだ。

●朝の血圧が日によって違う人
 毎朝、同じ時間に血圧を測っている人で、「上の血圧(収縮期血圧)が140
以上」「値にばらつきがある」という人は、薬の種類や飲み方の変更を考えた方
がいい。
「朝の血圧が高い、ばらつきがあるというのは夜間血圧が高い、安定していない
と推察されます。人は起床時に血圧が高くなります。夜間高血圧の人は、脳梗塞
や心筋梗塞などを起こす可能性が高いのです」(松尾院長)

●薬代が苦しい人
「医師には薬価の高いARBが人気ですが、効果ではひけをとらないACE阻害
薬に替えてもらうのも手です。高血圧治療薬のような循環器系の薬を選ぶ場合、
評価が定まらないジェネリック薬は、いまのところ私は勧めません」(松尾院長

 実際に薬の切り替えをする前に、専門医に相談するのは言うまでもない。




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posted by mimichan at 15:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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